アウトドア食材集め
火をおこすことに成功したら次は食材集めです。今や、スーパーやコンビににいけば何でも手に入る時代です。スーパーやコンビニでパックに包装されて売られているのを買えれば確かに便利です。しかし、災害時や山登りでの遭難など予期せぬ事態に陥ってしまった時など、肉や魚はパック包装されて待っていてはくれません、自分で食材を調達しなければならないのです。
ここでは食べられる野草や魚の色々は取り方について説明します。
アウトドアで集められる食料
食べることのできる山野草
- ふきのとう
みじん切りにして油で炒め、味噌を加えて「ふきのとう味噌」に。天ぷらにしても美味いです。 - つくし
頭とハカマを取り、湯がいてから酢の物やおひたしに。油で炒めてきんぴら風でも良い味です。 - わらび
アク(独特の苦味)が強いので、木灰を入れたお湯で十分湯がき、水にさらしてアクを抜きます。煮物や塩漬けに。そのまま天ぷらにしても美味しい。 - ふき
湯がいてアクを抜き、皮をむいておひたしや煮物にして食べると美味しいです。 - たらの芽
汚れを洗って、そのまま天ぷらにして食べると美味しいです。 - ぜんまい
わらび同様にアク抜きして、煮物や炒め物に最適です。アク抜きして干したものは生よりも美味です。 - 山うど
天ぷらが一般的ですが、油で炒め、醤油と砂糖で煮てもおいしい。皮を厚くむいて酢味噌もいいです。 - モリアザミ
根を味噌漬けにします。ヤマゴボウの名で売られているのはこれです。※ 「ヨウシュヤマゴボウ」は、名前は似ているが別の物です、こちらは毒なので気をつけてください! - のびる
きれいに洗って味噌をつけて食べます。辛いが美味しい。湯がいてマヨネーズであえても良い味です。 - タンポポ
若葉はサラダに、花は天ぷらに、根はきんぴらやコーヒーに、全て食べることができます。
食べることのできる木の実
- クリ
秋、落ちているクリには虫が入っていることが多いので注意が必要です。イガの口が開いている実を棒で落とし、ゆでたり焼いたりして食べます。 - マテバシイ
フライパンなどで炒って食べます。 - クルミ
水につけて、果皮をやわらかくして取り除いて、殻を割って中の実を生のままか炒って食べます - 木イチゴ
そのまま食べるか、砂糖で煮てジャムにします。 - アケビ
中の実はそのまま、果皮は細く切って天ぷらや味噌炒めにして食べます。 - ヤマブドウ
そのまま食べるか、ジャムにします。ワインをつくることもできます。
毒草、毒きのこについて
山菜やキノコをよく知るには、まず図鑑で基本の知識を得てから、「必ず地元の名人について」教えていただく。これが早道です(名人は、地元の市場、農協、食堂等でたずねると見つけることができる)。
「キノコなんて簡単に見分けられるよ」と気軽に言う人がいますが、毎年何人もの人が中毒症状を起こしたり命を落としています。「アウトドアは、何事にも慎重に」これが鉄則です。よって、野生の名も知らぬキノコには手を出すな!です。
魚
手づかみで魚を捕る
アウトドアで一番単純だけど確実な方法です。
とにかく川に静かに入ります。岩や石の下、淵で休んでいる魚に忍びより、下から手を入れてつかまえます。
軍手をすると魚がすべらず、しっかりつかむことができます。
モリを作って魚を獲る
- 太い針金(自転車やバイクのスポークでもよい)を}Yの字に曲げます。
- ヤスリ(ノコギリの目立て用がいい)で先端をとがらせます。できれば、とった魚が落ちないようなかえし用のフックをつくるといい。
- 2mくらいの長い竹の先端に、細い針金でとりつけます。持ち手の元手に協力なゴム(自転車のタイヤチューブのゴムなど)を輪にして取り付けます。
- ゴムを親指にひっかけて、ゴムを思いっきり伸ばし竹を握ります。 (サバイバルアウトドア料理の説明はこのページへ!)
- 魚に向かって手をはなすと、モリは一気に飛び出します!
タモ網をつくって魚を獲る
- 木の枝で、Y字型の先に横棒を渡し、柄に三角形がついたようなワクをつくります。枯れているものより、生木のほうが丈夫なものができます。
- 三角の部分にたわんだ網を張ります、細い紐や糸で編むほうが水切れもよい網ができますが、シャツやタオルでもつくることができます。シャツは胴部分を使うと、深いものができます。
※シャツを枠に縫いつける際は、糸がない場合は、木の棒で穴をあけ、つる草を糸代わりにする方法もあります。
- 水の落ち込むところは、魚のいるポイントです。柄を長くして魚をとってみましょう。
- 幅の狭い小川の場合は、下流にタモ網をしかけ置き、上流からジャブジャブと足で魚を追い込んで魚をとります。
ササ竹を使った漁
魚の習性を上手に利用した漁です。束ねたササ竹を、魚は安心な寝床と思って集まってきます。朝、一気に引き上げると小魚やうなぎなど、様々な魚がササの中から出てきます。
ペットボトルでウケをつくって魚をとる
- カッターナイフで、ペットボトルの上から5分の1くらいのところを切り取ります。切り取ったものからさらにキャップ回りの部分を切り取ります。
- 切り取った部分を反対向きにして本体にはめ込み、ビニールテープなどで固定します。
- ミミズなどのエサとおもしの石を入れて、川のフチに沈めておくと、うなぎやドジョウ、小魚が入ります。ウケは、入った魚が出られなくなる仕組みです。
大物が獲れる本格的な「ウケ」をつくる
- 竹やヤナギなどの小枝を、ロープやヒモを使ってたばねます
- 同じ素材で小さな輪をつくり、入り口と中央よりやや後ろ部分に取り付けます
- 最後に、ジョウゴの形をした部品をつくり、入り口に取り付けて完成です!
- ウケの中にミミズなど(食べ残しでも良い)のエサを入れて、川のフチや大きな石の下に仕掛けます。ウケが浮いてこないようにて、重し用の石を中に入れるか、上に置いておきましょう。
肉
狩猟法について
通常日本国内で鳥や動物を獲るには免許が必要です。そして、世界一きびしい狩猟法で、鳥類が28種、獣類は20種の計48種が狩猟許可されています。
また、とってもいい数、狩猟期間、狩猟ができる区域、狩猟禁止場所、銃猟でいる時間、許可されている猟法と猟具等も厳密に決められているので注意して欲しいところです。
ここで披露しているさまざまな方法は、あくまで非常時、緊急時にのみ行って欲しい方法です!ちなみに、パチンコは自由猟具と呼ばれる猟具になるため、免許などは必要ありません。ただし、狩猟法は守らなければならないのでご注意を!
鳥を獲るためワナ
- ザル式ワナ
エサをまいた地面に、ザルやカゴを細い棒で支えてしかけるワナです。ダンボール箱でもOKです。 - 竹バネタイプのワナ
細長い竹の端を固定し、もう片方を手で支えます。エサをまいて鳥を集めて、射程距離に入ったらタイミングよく手を離して、一気に竹の反動で鳥を気絶させてしまう方法です。
手作りパチンコで鳥を獲る
- Y字形の枝を探す。木は桜や椿など、ねばりのある木で切ったばかりの生木がいいです。
- 枝の両端に、ゴムを止めるきざみをつくります。
- ゴムをきざみにかけ引っ張って、木綿糸で結びます。(何度も引っ張って、はずれないことを確かめる)
- 薄く柔らかな皮で弾をはさむ部分をつくります。毛羽だったパックスキン部分を内側にして、ゴムを通し、木綿糸で止めます。
- 打ち方は、パチンコを持った左手は絶対に動かさないで、弾は右のホホまでひきつけて撃ちます。小さな獲りや小動物を獲ることができます!
- 弾は小石を使います。小石を皮の中央にはさんで準備完了です!
- ゴムの長さは2本同時に引いて、伸びきるくらいがいいです。
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最終更新日:2020/11/26
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